阿 品 ア カ デ ミ ー   

 

 

 

 

        会     報

 

 

 

 

           VOL. 15

       (平成27年9~平成28年8月)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          平成28年91

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     阿品アカデミー 会報  VOL.15

 

           目   次

 

  御挨拶   会長  紺谷浩司       

 

1. 平成2年度  学習記録       

 

2.    平成2年度 講師一覧                15

 

3.    会員の単位取得状況          16

 

4.    平成2年度卒業証書授与者           16

 

5.    会計報告               16

 

6.    あとがき               17

 

 附) 阿品アカデミー会則(平成28年91日改正)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             −1−

           御 挨 拶 

              阿品アカデミー会長 紺谷浩司

  一

 ひょんな経緯から当阿品アカデミーの会長なる役をお引き受けすることになって、早いもので、もう三度目の夏になりました。本会は、社会人の教養講座を阿品台に、ということで発足したと聞いております。そして、阿品台とその周辺の(それに限定する排他的なものでは決してなく)住民の、住民による、住民のための活動として、参加費は資料作成と市民センターの使用料をまかなうに足りるほど、講師もボランティアとして実質無償でお願いするという、無い無い尽くしのなかで運営されている、ある意味では、ちょっとけったいな団体です。しかも既に一五年が経過したという、この一五年間の活動は関係者の非常な努力の貴重な積み重ねによるものだと思います。

 講座を担当されてきた講師の方(国や地方自治体ほか部外からの派遣を含めて)やその協力者、参加者の皆さん、会場を提供してくださっている阿品台市民センターと館長をはじめスタッフの方たち、会の運営を担当する事務局の人たちなどの献身的な努力・協力なくしては立ちゆかないものです。皆様に心よりお礼を申し上げます。また、ボランティア活動は、近年、とみに盛んになってきていますが、仏教では、瀬戸内寂聴師によると「忘己利他(もうこ りた)」行とのことですが、一文字置き換えると「もう こ(懲)りた」に変じないように心しなければならないと自らを戒めているところです。

   二

 阿品アカデミーを持続し活性化のために。以下の三点を挙げてみました。すでにお考えの方も多いと思いますが、改めて一緒に工夫をしていきたいと考えています。まず、

 一 参加者について。参加者の範囲は、高校生から自称生涯現役の世代の方まで自由にご参加いただけます。現役世代の参加を!この地域はほとんどがサラリーマン家庭と思われます。定年退職の少くとも十年前あたりから定年後の生活にソフトランディングを計画中の方にとって、参加がそのきっかけになれば幸いだと考えています。講座の案内には、高校生の場合、参加は無料となっています。もっとも、毎夏の天体観望などは小学生や幼稚園児も歓迎です。因みに今年の天体観望は、7月23日19時〜21時まで行われ、30人余の子供たちが参加してくれました。修道高校,山陽女学園の先生と天文部の学生たちの協力も得ました。好天に恵まれ、木星や土星などハッキリと観ることができました。また、廿日市市の第六次総合計画の話や感染症についての話もあ

            −2−

りました。

 歴史好きの方が多いせいか、歴史関係の講座は概ね好評のようです。特に古代史について一家言を有する方々の発言も活発です。また、伝・鳥居元忠の甲冑の由来、菅茶山と頼山陽についての話も興味を惹いたようです。

 講演形式では、とかく講師の話を一方的に聴くことになりがちですが、当会の講座では、むしろ、随時、参加者からの質疑を挟みながらいわば対話を重ねるというやり方が行われており、それをもっと進めることができればよいなと個人的には考えています。講座は多彩で、月に三回程度、毎週のこともあり、また講師の都合によって同日に二つの講座が開かれることもあります。私は、「中国古典を楽しむ」という講座を柱にして、時間の都合がつけば、その他の講座にも出席するようにしてきましたので、勤勉な参加者ではありません。聴き逃した日常生活に役立つ講座がいくつもあります。それらの講師の方々にもこの場を借りて感謝の意をお伝えしたいと思います。

 

 二、運営の企画に女性の参加を! そして少くとも二人以上の女性の参加を。

 一億総活躍社会という話に便乗するのではありませんが、日常生活において女性の感覚、感性を生かすことが欠かせないことが、誰の目にも明らかになってきています。わが国で格差の拡大と貧困率の上昇が次第に深刻化し、無視・放置することができなくなってきています。一方、働く女性が増え、いわゆる女性の社会参加が増えてき、女性にとって働きやすい職場の方が生産性が高い傾向があるようです。阿品アカデミーでも、運営の企画に女性が参加されることによって、より柔軟でしなやかな運営が可能になるのではないかと秘かな期待を持っています(これで秘かではなくなりますが)。

 企画の会議など、女性が一人では発言するのに後れを覚えることがあるかも知れませんが、二人以上なら臆せずに意見をのべることができ、多少とも気楽に参加することができるのではないか、と考えるからです(少くとも二人という考え自体が時代後れなのかも知れませんが)。

 

 三、規約の定期的な見直しを。

 ある会なり組織なりが存続するためには、当事者の努力が欠かせませんが、その仕組みが、透明であり、運営が公正であることが欠かせないと考えます。その成り立ちと運営の基本的な仕組みが規約にあたるといえます。時代や社会の変化に合わせて変更した方がよいと考えられる事態が生じたとき、規約の変更を検討す

             −3−

ることが必要になるでしょう。

 

   三 その他

 なお、講座が開かれる時間帯ですが、土曜日の午後七時から九時、または午後三時から五時でしたが、最近は午後三時から五時の時間帯に行われることが多くなりました。冬場の寒いときや、特に女性に対する配慮によるところが大きい要因です。

みなさん、それを前提にスケジュールを組んでいただいて、

より多くの方々のご参加をお待しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             −4−

1.  阿品アカデミー 平成27年度  学習記録

1.    講演会

     「振り込め詐欺の手口をビデオで見る」

     「カープの裏話と昭和五十年初優勝の秘話」

2.    天文講座

 「火星とはこんな星」

3.    法律講座

 「キーワードでみる法」

4.    中国古典を読む会

 「老子」講読

 5. 歴史講座

    「日本の古代史」

「傳・鳥居元忠最後使用具足の初公開」

    「19世紀の海運を担った帆船」

    「今、出雲学がおもしろい」

6. 生活科学講座

 「我が家からの自主防災」

    「住宅資産活用セミナー」

    「知っておきたい老後のお金」

7. 文化講座

    「古事記の謎を解く」

    「切手蒐集の楽しみ、楽しみ方」

    「世界のお茶を楽しむ」

    「定年後からの人生」

    「菅茶山と頼山陽の関わり」

8. 健康講座

    「阿品台をインフルエンザから守れ」

    「海外旅行、その前に」

9. 市役所出前講座

「地域包括ケアシステム構築に向けて」

 「廿日市市の行政経営改革について」

     「第5次廿日市市総合計画と新年度から始まる第6次総合計画の概要」

 

 

 

 

 

 

 

              ―5−

講演会

年月日

    内      容

 講 師

参加者

H27.8

30

「振り込め詐欺の手口をビデオで見る」

詐欺師は攻められる側の心理を研究し、様々な手口を使う。懇願、脅し、なりすまし等々。これに対して、勇気をもって、論理的に対応することが大事。

日テレの社員が来た葉書をもとに、相手に電話をかけまくり、論理的に追い込んで、最後は詐欺師が根負けして謝った例をビデオで勉強した。

福原省三

(広島工業大学教授)

18

H28.6.

8

「カープの裏話と昭和五十年初優勝の秘話」

ドラフトで入団以来投手、打撃投手、スコアラーとしてカープを支えてきて、その間リーグ優勝6回、日本一3回を経験した。

その経験から、球団内部の様々な裏話,山本、衣笠、高橋などの選手の人となり、監督のやりかたなど。また、スコアラーとしての目で読める作戦、各選手のクセへの対応など楽しく聞けた。

長島吉邦

(広島カープOB会)

23

天文講座

年月日

    内      容

講 師

参加者

H28.7.23

「火星とはこんな星―最近の知見も踏まえて」

火星観察の歴史と、人類が描いてきたさまざまな想像の歴史。現在は人類が送り込んだ探査機によって、その実態が日々送られてきている。

それでわかったのは、火星の表面は地球でいう沙漠そのものであること、昔は水が流れていたこと。などであり、いまでも地下には水が存在するであろうことが予測されている。

今回の観望会は好天に恵まれ、火星、木星、土星がしっかりと観望できた。また、他の星座もいろいろと確認できた。

小田 玄氏

(広島修道中学・高等学校教諭)

67

             −6−

法律講座

年月日

     内     容

講師

参加者

H28.3.

12

 

「キーワードで見る法」 3

法の目的は平和、理念は正義、実現手段は闘争であるといわれている。

法の解釈、適用は文章で書かれた条文の内在的な意味と共に、その外延を明らかにする必要がある。同じ言葉であっても使う場面によって適用が違うこともある。

紛争解決の方法としては交渉、和解、調停、仲裁、訴訟という段階があり、多くのケースで訴訟までは至っていない。

紺谷浩司氏(広島大学名誉教授)

10

            

 中国古典を読む会

年月日

     内      容

講師

参加者

H27.9

H28.8

「老子」の講読 24回

山根三芳氏(高知大学名誉教授)

述べ

238

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                         −7−

歴史講座

年月日

    内       容

講 師

参加者

H27.9.

26

[日本の古代史 2 弥生時代から縄文時代」

弥生時代に入ると、コメ作りを中心とした農耕生活がはじまり、集落(クニ)が形成され、人口も急速に増加する。それと共に、争いも始まったようである。

それらのクニが次第に集約され、卑弥呼の邪馬台国が成立し、大和政権に繋がってゆく。古事記や日本書紀が示している神話もなんらかの意味でその形成段階のことを示しているのであろう。中国、朝鮮からも多くの人が各自の文化とともに渡ってきて、逆にこちらからも多くの人が大陸へ渡っている。

城戸秀元氏

(阿品アカデミー会員)

9

H28.4.9

[日本の古代史 3  古墳時代と大和政権」

卑弥呼の死後、各地の豪族が次第に連携し、崇神天皇を初代とする天皇制国家としての形ができていった。6世紀には大和政権がほぼ全国を支配する。考古学的な発見が最近増えて、いままで考えていた以上に各地に豪族が存在したようである。邪馬台国の場所はともかく、宗教的なカリスマ的存在であった、三輪―纏向を支配していた三輪王朝を中心にしたのが大和政権の始まりではないか。

同上

13

H28.6.

25

「傳 鳥居元忠最後使用具足の初公開」

関ケ原の戦いの前哨戦の伏見での戦いで、討ち死にした鳥居元忠がその時に身に着けていた具足が伝わり打ち取った武士の子孫たる鈴木家が家宝として所持していた。(鈴木家は尾崎講師の母方の祖先)それを大阪城へ寄付し、公開されている。

その具足がなぜ今ここにあるのか。400年にわたる道筋を各種文献と推理でたどった。

 

尾崎正亮

(阿品台在住)

24

             −8−

歴史講座 2

年月日

     内       容

講師

参加者

 

H28.1.

23

「19世紀の海運を担った帆船 1」

産業革命を成し遂げた英国は製鉄、蒸気機関車による交通革命など大発展をしたが、海上輸送の世界では帆船が19世紀後半まで主役をになった。

その理由を探るのが本講座であるが、その前に帆船と蒸気船の特性の違い、必要な周辺の技術など、基本を学んだ。

吉田 勉氏

(広島大学学術博士)

15

 

H28.2.

13

「19世紀の海運を担った帆船 2」

蒸気船を運行するためには大量の石炭を各地に集積しておく必要があり、そのためには帆船の方ガ運航費用がはるかに安く、また、当時の産業構造ではそう急いで輸送する必要性が乏しかったこと。

また、蒸気船を作るために必要な鉄、船用原動機をつくる技術が十分には整っておらず、郵便物輸送に関しては政府からの補助金がもらえていて、対抗する勢力も育ってはおらず(英国の一人勝ち)

技術開発の必要性がなかったこともある。

同上

14

 

H28.3.26

「19世紀の海運を担った帆船 3」

蒸気機関を動力として使う船を作るためには多くの技術が同時に開発されなければならない。当時の技術力では

材料、構造、工作機械、工作精度、海水の浄化装置、蒸気の持つエネルギーを効率よく推進力に変化する技術など、まだまだ十分ではなく、それらが整ってきたのが、19世紀末であった

同上

12

 

 

 

 

 

 

               −

歴史講座 3

年月日

     内     容

講師

参加者

H28.5.

28

「いま、出雲学がおもしろい 1」

   古代出雲王国はあったか

最近は考古学的発見も相次ぎ、出雲王国の存在が大きな意味を持ってきた。

古事記などで語られる神話では出雲が大きな地位を占めているが、それらの神々や話されている内容にどのような史実が隠されているのか探りたい。

スサノオの命は大和では暴れ者、厄介者として扱われているが「出雲国風土記」では土地の英雄である。その違いも考えてみる必要がある。

田中節男

(西広島ペンクラブ会長)

25

H28.7.

23

「いま、出雲学がおもしろい 2

各地で編纂された風土記であるが、完本として現存しているのは出雲だけである。内容は地誌が大部分であるが、神話の部分もあり、古事記とはかなり違う。

出雲国が実在したことは最近の多くの発掘からも確からしいが、実相がはっきりしない。

同上

25

H28.8.

27

「いま、出雲学がおもしろい 3

荒神谷遺跡から発掘された銅剣358本や銅矛、加茂岩倉遺跡の銅鐸39個などは、それまでの日本の考古学の常識を一変させた。それと共に古代日本の社会の実態についても大幅な見直しが必要になっている。これらがどこで作られ、どうやってここに来て、埋められたのか。その目的や数が意味するところを推理してみる。

同上

 

 

 

 

 

 

 

             

−10−

生活科学講座

年月日

   内        容

講師

参加者 

H27.9.

19

「我が家からの自主防災」

自然災害には比較的には強い地区ではあるが、災害は何時どのような形で襲ってくるかはわからない。いざという時の対応、対策は日頃からやっておくことが肝要である。耐震対策、非常用物資の備蓄、家族との連絡方法、避難場所の確認等。災害は自宅で遭遇するとは限らない。外出先でも常に考えておく必要がある。

横内 功氏(防災士)

 

 

12

H27.12

5

「知っておきたい老後のお金」

自分で稼ぐことを辞めた後のお金の管理は計画的に行わないと大変なことになる。まずは、今後必要な現金と、年金などの収入がどうなるのかをできるだけ具体的に整理することを薦める。

毎日の生活費だけではなく、自宅の修繕費、子供や孫にかかる費用、経済情勢の変化への対応、病気になったときの費用など。場合によっては今の生活では将来困ることになるかもしれい。

高橋佳良子氏

(三世帯充実生活研究所所長)

15

H28.2

27

「マイホームを売る時に知っておきたいこと」

高齢になって、現金も少なくなってきたときに最後に頼れるのは持ち家である。

自宅を売って現金を得ようとすれば、いかに高く売るかは誰でも考えることであるが、半端な知識で売りに出せば、不動産屋を儲けさすだけになる。

不動産屋を通さずに売ることも可能であるが、売買には様々なリスクが存在することは忘れてはならない。法的には売買双方のリスクを減らすようになっているが、素人では処理が難しいこともある。

売る時には多くの制度や法律を十分に研究しておくことを薦める。

西村自起氏(NPO法人 住環境デザイン協会)

22

            −11−

文化講座

年月日

     内      容

講師

参加者

H27.9.

12

「古事記の謎を解く」 第16回(最終回)

古事記の解釈はいろいろできるが、発行者たる元明天皇の正当性を言うための書物だとすれば本講座の読み方も妥当だと考えられるのではないか。

田島 恒氏

(古事記研究家)

14

H27.10.31

「切手蒐集の楽しみ、楽しみ方」

趣味の王者、王者の趣味ともいわれる切手蒐集であるが、最近の日本ではブームが去り下火になっている。ただ、世界的に見れば相変わらず勢いはある。

その楽しみ方はいろいろあり、自分に合った楽しみ方を追及すればよい。

骨董品としての価値を考える場合には、ここ40年程度の日本切手にはほとんどない。発行される切手の種類が多すぎることも一つの原因であろう。

田辺粛郎氏

(阿品アカデミー会員)

26

H27.11.28

「世界のお茶を楽しむ」

中国茶を中心に15種類の茶を持ち寄って試飲会を行った。中国茶の正式な淹れ方を知っつている会員の指導のもと発酵茶、半発酵茶にも挑戦し、日本の各地でつくられた薬草茶もいろいろと試した。

佐々木

寿里氏

(阿品アカデミー会員)

13

H28.6.

11

「菅茶山と頼山陽の関わり」 1

菅茶山は30歳ほど若い頼山陽の師匠にあたる江戸末期の儒家、漢詩人である。

神辺の出であるが、京都への遊学の後帰郷後「黄葉夕陽村舎」を開設し、後、福山藩に移管して「廉塾」と称して多くの人材を育てた。そこで面倒を見ることになった

問題児、頼山陽との長きにわたる関わり

について 

西原千代氏(元広島女子商業高等学校教諭)

23

 

 

 

 

 

 

 

 

            −12−

文化講座

年月日

      内    容

講師

参加者

H28.7.9

「菅茶山と頼山陽の関わり」 2

どうしても上京したい山陽は、脅したり、泣き落としに訴えて、ついには茶山から、許され、京都に行くが、そこで塾を開こうとして、その資格がないことを指摘されて、困り果てて、茶山に縋るも、今回は茶山も取り合わない。

西原千代氏(元広島女子商業高等学校教諭)

23

 

 

 

 

 

健康講座

年月日

      内        容

講 師

参加者

H27.12.

12

「阿品台をインフルエンザから守れ」

インフルエンザはウイルスによる経口感染症である。患者の咳を直接、間接に口から取り込むことで発症する。したがって予防にはマスク、手洗い、うがいが効果的である。勿論、体力が弱っていれば感染しやすい。毎年タイプの違うウイルスが流行するので、予防注射も予想されるタイプのウイルスに対するワクチンを準備している。

樫山誠也氏(済生会広島病院)

10

H28.1.

16

「海外旅行、その前に」

海外旅行へ行く人が多いが、一旦日本をでれば世界にはいろいろな感染症があり、抵抗力を持っていない日本人は危険である。

多くの感染症は水、蚊などの昆虫、鳥などが媒介するので、注意する。

行く国でどのような感染症があるのかは、厚生省のホームページにも詳細が載っており,予め勉強しておくことが事。

また、渡航先や経由地によっては出国の条件として予防注射が義務付けられていることもあるので注意すること。

同上

9名

 

 

 

             −13−

市役所出前講座

 

 

       内      容

講 師

参加者

H27.10.24

「地域包括ケアシステム構築に向けて」

2025年には団塊の世代が75歳を迎え、後期高齢者の数が飛躍的に増える。

これらの人達も、人生を自分らしく、最後まで送れるような行政の支援策を構築しつつある。介護、医療、生活支援の3本立てで取り組むが「地域包括支援センター」を中心に、高齢者ケアセンター、各団体、町内会、老人クラブなど地域全体で取り組む必要がある。

弘胤堅二氏(廿日市市高齢介護課課長)

21

H27.12.

12

「廿日市市の行政経営改革について」

第5次廿日市市総合計画を踏まえ、市では徹底的にムリ.ムダ、ムラの無い組織づくりを目指して「廿日市市行政経営改革指針」を制定して実施している。

要は、職員が協力しあって市民が満足してくれる行政を最小の経費で行うことにある。 アウトソーシングで業務を民間人に委託することが多く、庁舎内外で働く職員、準職員、アルバイト等を加えれば、人数的には増えているかもしれい。

胡 孝行氏(廿日市市行政経営改革推進室 室長)

12

H28.1.

9

 

 

「第5次廿日市市総合計画と新年度から始まる第6次総合計画について」

第5次総合計画で目指した目標値は概ね達成できそうである。ただし、経営収支比率は97.3%と悪化しており、予算づくりを難しくしている。この7年間で大きな事業がかなり進んだが、今後は公共施設の建て替えや、ごみ処理施設の集約化などの大型案件も控えており、第6次計画での経営計画の着実な実施が必要である。基本的な問題である人口減、高齢化を前提の話となる。これを打開しようとしているのが新機能都市開発であるが、失敗は絶対に許されない。十分な調査と正確な先読みが必要である。

 

金谷善晴氏(廿日市市分権政策部次長)

19

             −14−

2.平成27年度 講師一覧

  今年度は次の方々に講師を引き受けていただきました。

  厚く御礼申し上げます。

講演会

 福原省三様  「特殊詐欺を撃退する」

 長島吉邦様 「広島カープの裏話と昭和五十年初優勝の秘話」

天文講座 

小田 玄様 「火星とはこんな星」

法律講座

 紺谷浩司様 「キーワードで見る法 その3」

中国古典を読む会

 山根三芳様 「老子」講読

歴史講座

 城戸秀元様 「日本の古代 2,3」

 尾崎正亮様 「傳 鳥居元忠最後使用具足の初公開」

 吉田 勉様 「19世紀の海運を担った帆船」 

 田中節男様 「今、出雲学がおもしろい」

生活科学講座

 横内 功様 「我が家からの自主防災」

 高橋佳良子様「知っておきたい老後のお金」

住環境デザイン協会セミナー(国交省事業)

 西村自起様 「マイホームを売る時に知っておきたいこと」  住環境デザイン協会セミナー(国交省事業)

文化講座

 田島 恒様 「古事記の謎を解く」

 田辺粛郎様 「切手蒐集の楽しみ、楽しみ方」

 佐々木寿里様「世界のお茶を楽しむ」

 光田正勝様 「定年後の生活」

 西原千代様 「菅茶山と頼山陽」

健康講座

 樫山誠也様 「阿品台をインフルエンザから守れ」

       「海外旅行、その前に」

市役所出前講座

 弘胤堅二様 「地域包括ケアシステムの構築に向けて」

 胡 孝行様 「廿日市市の行政経営改革について」

 金谷善晴様 「第5次廿日市市総合計画と新年度から始まる第6次総合計画について」

 

 

 

 

             −15―

3.    会員の単位取得状況(平成28年8月1日現在)

0単位

1〜10単位 23名

11〜20単位 31名

21〜30単位 13名

31〜40単位 13名

41〜49単位  8名

50単位以上   3名   計91名

 

4.    平成2年度 卒業証書授与者

森 健

   高木 カズヒラ

   紺谷 浩司

          以上 3

 

 

 

 

 

5.    会計報告(平成28年8月1日現在)

  収入

   前年度繰越金 23,557

   会費          41,400    

      利息            3

   収入合計      64,960

 

  支出

   会報印刷費    25,920

   用紙、文具費   5,290

   資料印刷代     8,312

   講師 交通費   7,500            

   支出合計      47,022

 

   次年度繰越金  17,938

 

 

 

 

 

 

 

             −16−

            あとがき

 今年度は、広島県民はもちろん、全国のカープファンも

各球場でともに真赤激で盛り上がっております。

こんな状況のなかにあって、ぴったりの「広島カープの裏話と昭和五十年初優勝の秘話」について広島カープ     OB会の長島吉邦さんに講演していただきました。会員の皆さんもますます応援に熱が入ることでしょう。そして、是非とも25年ぶりの優勝をみなさんと共に祝いたいものです。

一方、一向に減らない詐欺被害に関して福原先生に「特殊詐欺を撃退する」という演題で振り込め詐欺の手口や詐欺師たちに攻められる我々の心理等を細かく事例を挙げて説明頂きました。

我々会員の中からは絶対に引っかからないように連絡、相談しあって対応してゆきましょう。

その他、法律、文化、健康、天文、生活科学、市役所出前講座等51講座を開くことができました。(中国古典を読む会を含む)

それぞれの講座も、ともに有意義な内容であり、お互いに知識を

深め、視野を広げることが出来ました。

担当してくださった講師の皆様に厚く御礼申し上げます。

 今年度、講座への延べ出席人数は750名にのぼり、この15年間の講座数は650講座、総参加人数は13,000人に及びます。

 さて、これまでは会報印刷を業者へ依頼してまいりましたが、

事務局の手間を増やして、印刷費を節約することで、活動範囲を多少、広げることを事務局として考えることにいたしました。

昨年度までの会報より多少質が落ちますがご理解ください。

 

 毎回お願いしているところですが、いろいろな講座を企画しております。ご自分の興味のある講座があれば、親しいご友人にも声をかけていただいて、参加者数の拡大にご協力ください。

また、講座をお願いできそうな方をご存知であれば事務局までご一報下さい。

 

          平成288月 阿品アカデミー事務局

 

 

 

 

 

 

 

 

              −17−

             阿品アカデミー会則

                                  制定平成1371

                                  改正平成1491

第1条    本会の名称              改正平成2891

 本会は 「阿品アカデミー」 と称する

 

2  本会の目的

 いま、放送大学を始めとして、各種通信教育、大学の公開講座、社会人入試等生涯学習 に対する関心が高まっている。

 これは、自分の能力を更に高め、より充実した生涯を送りたいという気持ちの顕れであ る。

 そこで、一般市民で構成するボランティア組織が中心となって、阿品に居住する住民が 身近で気軽に参加でき、知的要求を満たすべき学習の場を提供し、併せて住民相互の コミュニティ- を高め、より楽しく、住みよいまちづくりの一環とすることを目的とする。

 阿品とは、当面阿品台市民センター管内とする。

 

3  推進母体

 本会を運営する推進母体として「阿品アカデミー事務局」を置く。

 

4  会長

 初代会長は 竹下虎之助氏とする。

 

5  会員

 阿品地区に居住している住民で、当会の趣旨に賛同し、登録した者を会員とする。

 会員は講師、学生、事務局員で構成する。

 1) 講師は自薦、他薦を含めた各種情報により事務局で把握し、依頼する。

  講義内容、時期等は講師と事務局、学生の間で調整して決定する

 2) 講義を聴講する者を学生と呼ぶ。

  但し、講義の聴講は会員外も可とする。

 3) 事務局員は会員の内、有志若干名がこれに当たり「阿品アカデミー」を運営する。

  講師は必要に応じて地域外の専門家を招聘することも可とする。

  学生についても当地域外の住民の参加も可とする。

 

6  課程の構成

 課程の内容については 反社会的なもの・特定の宗教の教義を広め、信者を養成しようとするもの

  特定の政治団体、政治家の主義を推進し、支持し、あるいはこれに反対するもの・   特定の個人、公職者、企業等への支持、反対を唱えるもの・営利目的のもの等本会の趣旨に反するものは取り扱わない。

  これらは事前に事務局で調整するものとする。

 

7  講義

  1講義は2時間を標準とする。

  1講義の構成は講演とそれに続く質疑応答、討論、意見交換とする。

  実習を伴うもの、野外活動を要するものは、講師と学生の協議により決定する。

  講座の内容は講師の専門分野に関するもの以外にも趣味、体験記、

 会員の自主研究によるもの等、分野は特定しない。

  講義開催日、時間は講義内容、講師の都合等を勘案して設定する。

  会場の都合や、講師の都合によりやむなく直近になって休講する場合は代講、延期等  の措置及びその広報は事務局が行う。

 

 ―付1―

8  単位

   各講義への参加によって単位を取得するものとする。

  

  各学生毎の取得単位数は事務局で集計し、各年度末に各人に通知する。

 

累計50単位取得した学生には年度末に卒業証書を発行する。

   卒業した学生の再入学も可とする。

 

9  年度

   平成1391日から平成14831日までを初年度とし、

以後91日から新年度とする。 但し、入退会は随時とする。

 

10    教室

  教室は原則として阿品市民センターの研修室を利用する。

 

11    謝礼及び学費

  一般の講義についての講師謝礼は無料とする。

資料代等とし参加学生から1回につき 100 円を学費として徴収する。

  実費が不足する場合は講座毎に清算する。

  徴収した学費の管理は事務局がこれにあたり、年度末には収支をとり

まとめ、会員に報告する。 なお、学費は運営実績により見直すことが

ある。

 

12    会報

  年度末には年間の活動報告書を発行する。

  講演概要、研究レポ-トをここにまとめ会員に配布する。

13  広報

  広報は「阿品台市民センターだより」、および「阿品アカデミーニュース」によることを原則とする。

  「阿品アカデミーニュース」は各月初めに発行し、登録会員の自宅へ配布する。

  ホームページを立ち上げ、全国への情報発信を図る。

 

 

14条 会員の義務

  会員は、本会の趣旨を理解し、自己の研鑽に努めると共に、会の運営に誠意をもって  協力する。

 

15  退会

  1年間以上にわたって単位取得のない学生は退会したものとみなす。

  他の会員に迷惑をかける行為があった場合には、事務局員の総意により退会させるものとする。

 

付則 本会則は平成1371日より施行する。

     改定    平成1491

    改定  平成28年9月1日

 

 

 

 

 

 

 

 

                 −付2―